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俺の名は、「闇夜のスーパーハッカー†影武者小路†Lucas・改†」である。俺は今、至極腹立たしい。
俺は高校生という身分である。そのはずである。現に合格した。第一志望ではないが合格して、輝かしいスクールライフを謳歌するべき存在なのだ。
それはもう漫画で出てくる超イケメン主人公が麗しい美少女と恋に落ちたりスポーツの才能を超速開花させたりするような、そういう展開になるべきなのだ。
しかしなぜ俺は今、煎り大豆片手に闇夜にコンピュータの相手をしているのか。喉が渇いて仕方がないし目がチカチカして仕方がない。
暗くなった画面に反射するふぬけたヘドロのような自分の顔に腹が立ち、思わず大豆をパソコンにぶつけると跳ね返って俺の鼻の穴に侵入してきた。大豆まで俺を腹立たせるのか。
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