大物発掘俳優(第2章 遊んでから考えよう)

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「大分、コントロールが良くなったな。」 「ほんと!」 やはり、鋭いことを指摘してきてもやはり、息子はまだ、子供だと感じた。素直に褒められれば嬉しくなるのは当然だ。 「ああ、でも、荷物を持つときは聞き手と反対の方で担ぐんだぞ。」 「肩が重くて、投げにくくなるから。」 「まあ、それはあるな。肩に負担がかかるからな。」 「わかった。」 「まあ、当たらずとも遠からずってやつだな。」 「なにそれ?」 「ぴったりと合ってはいないけど、それほど、見当は外れてないってことさ。覚えておくといいぞ。」 「分かった。」 察しが良い息子が持てるのはありがたいが、少し成長も嬉しいと同時に、まだ、子供でいてほしいと思うところを好奇は思った。
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