44人が本棚に入れています
本棚に追加
6-0
この間久しぶりに6-0の縫合糸を使う手術をしました。
縫合糸の太さは、このN-0のNの数字が大きくなるほど細い糸になります。
私たちが普段使うものだと大体3-0とか4-0の糸が多いです。
6-0だと、糸の直径が0.070-0.099mmです。
髪の毛より細い糸ですので、縫合するのも一苦労です。
縫合しながら、娘の髪の毛が多分5-0くらいかななんて思いました。いや6-0と同じくらいかな?
私の髪の毛は多分4-0くらい?
6-0あたりからは顕微鏡があったほうが便利そうですね、肉眼では厳しく感じてしまいました。
まだまだ肉眼でいけるのですが、そろそろ私も拡大鏡とか手術用メガネとか考えなくてはいけないなぁと思いました。
縫合糸と言えば、縫合したあと体に吸収される糸と吸収されない糸があります。
犬、特にミニチュアダックスなんかでは、溶けない糸を使うとその糸に免疫反応を起こし、周りがしこってしまったりすることがあります。
縫合糸関連性肉芽腫という病態です。
なので、私たちは必ず溶ける糸を使うか、糸を使わなくてもいい様に超音波メスを使ったりして手術をしています。
もしダックスを飼われている方は手術前に必ず何の種類の糸を使用するか確認してくださいね!
それで、私は3月に自分の手術を受けたんですけど、その時にお医者さんが使ってらっしゃった糸、非吸収糸だったんです。
それも後で調べたらすっごく安物の糸。
保険診療なら仕方ないのかなぁと思ったんですが、お会計の時に保険適応外と言われたので関係なかったみたいです。
それだったら普段私が使ってる糸を持っていけばよかったなぁと思いました笑
2021年5月29日 手術部位の皮膚の下の糸を触りながら
最初のコメントを投稿しよう!