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助手席 ②
俺と唇を重ね濃厚なキスができるのも、俺の中をゴムなしで擦り中出ししていいのも、恋人になりたいと言っていいのも、束縛、詮索していいのも…
オメガ同士では番は無理だけど、俺の頸に噛み跡をつけていいのも雅樹だけ。
他の誰も許さない。
騙し、誤魔化し、嘘をつく。
本当の事と嘘を混ぜると、本当のことのようになっていく。
それが真実だと、俺は作り上げていくんだ……。
こんな事をしている俺の、どこが最低じゃないんだ…。
「智樹君は、俺にとって天使なんだ」
「⁉︎⁉︎」
真剣な眼差しで智樹の瞳を見つめる早見の言葉に驚いた智樹は、その言葉の意味を考えようと、頭をフル回転させる。
「智樹君は、か弱くて素直で繊細で人の気持ちがよくわかる天使だよ」
早見は智樹の手を取った。
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