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「(ふんぬらば!!!)」
身体に力を入れて起き上がろうとすると、俺の目論見通りに鎖が再度ピンッと伸びたかと思うと、そのまま耐えきれずに一本、また一本と簡単に断ち切られていく。ふんっ!残念だったな俺の動きを封じたければ、この三倍は持ってこい!!
これは慢心ではない。事実だ。くっくっく、今なら何でも出来そうな気がするぜ。力が漲る。龍王という人智を超えた力を俺は今所持しているのだ。強靱!無敵!!最強!!!攻撃力はおおよそ3000!
今の俺は何人たりとも止められん。鎖を力任せに全て千切り、そのまま勢いに乗る
「力技であの魔法を凌駕しますか」
白い少女はどこか感心した風に言葉を続ける
「保険をかけといて良かったわ」
ゴチン!頭がかち割れるかと思うほどの衝撃が頭部で駆け巡る
見えない!見えないけど、透明な壁らしきものがある!意識外だった分、ダメージは絶大だった
「(ぎぃあぁあ)」
危うく心停止しかけるレベルでの急停止を余儀無くされた俺は頭を抑え悶える。
脳細胞が!俺の貴重な灰色の脳細胞が失われたぁぁぁ!!
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