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飴を口に含み歳相応の笑いをこぼす少女。どうやら色々と事情を知ってそうだが、本来なら幼女と言っても差し支えないだろう。齢10歳かそこらの幼女の白い眼からキラキラと煌めく硝子の様な涙が浮かんでいるのだ。ワケを聞く前に慰めるのが日本男児というものだろう
「ふわふわして、触れば今にも消えちゃいそうだな」
口に出す必要は無かったがなぜだか自然と言葉が出て来た
「淡雪みたいだ」
俺の何気ない言葉にピクリと反応したのか、こちらを見てアホ毛がバリサン動かしている
「これを名前に…いやいや知らない子供に名付けと
かやばすぎんだろ、俺よ」
幼女は露骨にシュンと顔も髪の毛もうな垂れる。んなカバな!!だが、ええい、ままよ!
「名前が無いと不便だからね。淡雪ちゃん!」
「ッッ〜〜……うん!」
一瞬だけ名を呼ばれたという行為に対してクシャリと顔を歪ませ、それ以上にとても嬉しそうに笑った。
見ず知らずの子供に名前をあげるとか、ワイルドだろう?ワイルドというか相手はチャイルドなんだが
「ありがとう、×××!」
で、俺の名前も聞き取れないのはどういう事さね。もしや、掛かってるのは規制なの?青少年有害情報規制法が概念化してロリータと関わることすら無理になったとでもいうの?
そんな道理、俺の無理でこじ開ける
「どういたしまして。お礼にこの場所がどこか教えてくれないかな?淡雪ちゃん」
雪の様に白い幼女 淡雪ちゃんは少しだけ、此方の顔を伺い言葉を選んでるのかたどたどしく言葉を紡ぐ
「ここはね。世界の乗り換え地点だよ」
「‥‥‥」
あん?いまなんて?
「乗り換え地点だよ!!」
「ごめん。聞こえなかったわけじゃないんだ」
世界って乗り換えられるの?それは知らなかった。そんな電車や携帯会社みたいに乗り換えられるなら是非乗り換えたい。俺があの子にモテモテの世界に、な!
ダイバージェンスメーター1%のその先へ、飛べよぉぉぉ!!!
「うん。人によってはヴァイナハテンともいったりするけど」
「×××は死んでここに来ているの」
「そっかー死んだのか。あははは」
「うん。確実に死んでる。トラックでグシャリとミンチになってる」
そっかぁ。だよね。あんなREALな夢あるはずもないよね。死んだから此処に来たのかー‥‥‥
「え?」
「うん?」
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