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七話 謁見失敗?
「気持ち悪い…」
「頑張ってください、後一時間程で到着です。」
「もう無理、吐きそう…」
僕は、馬車酔いしていた。
辛い…
「この間、森に行く際は大丈夫でしたのに…」
「多分…これから陛下に合うっていう緊張と…色々混ざって…酔った…ウッ」
「耐えてください。せっかく新調した礼服が汚れますよ。」
「わかってる…けど…死にそう…」
「はぁ」
ハウゼンが呆れたと言う様にため息をついた。
「ねえ…ハウゼン…」
「何ですか?」
「ハウゼンの…転移魔法…で…城まで…一気に行け…無いの?」
「行けますが、魔力量の少ないレティス様は私の魔力にあてられて、今より酷い事に成ると思いますがどういたしますか?」
「…このままで…」
「ご懸命な判断です。」
意地悪なハウゼンと、馬車酔いのせいで、僕の城までの道中は最悪だった。
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