はじめに。

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きっとサラが今から向かう世界はこの世界よりも残酷な世界だろう。 だけど一歩間違えたらこの世界も僕も同じになっていたかも知れない。これから先の世界もどうなるのかわからない。 REI草は去っていくサラの後ろ姿を無事を祈りながら見送った。 だけど、僕はこんな素敵な仲間がいるのだから素敵な未来をつくっていけるはずだ。 「そうさ。わかったか。」 物思いにふけたREI草の背中に小さな茶色のカタツムリがへばりついていた。全く気がつかなかったのだが実はずっとREIの背中にいたらしい。ストーカー的なカタツムリは細めた目を伸ばしてREI草に笑った。 『REI草!笑え!ずっと笑え!オレも笑うから!オレはジメジメしてるし、すぐに殻に入ろうとするんだけど、、オレも頑張って笑うから!頑張ろうぜ!』 いきなり興奮した茶色のカタツムリは一体何を言ってるのかさっぱりわからない......とREI草は笑った。 北海道でもない、本州でもない、沖縄でも ない、アメリカでもない、ロシアでもない、インドメタシンでもない、 世界でただ一つ、唯一の  スペシャルクオリティースーパーエクストラブラボーな限定カラーをもつ 草色ダンゴムシ スーパーREI草は 今日も仲間と共に素敵な未来に向かい 真っ直ぐに歩いている。                  end
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