BLACKアパート

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BLACKアパート

アパートの賃貸契約をし住み初めて1年がたった頃だ。 3階建ての2階、真ん中部屋の僕は上下階の先住民がどんな方か知らないままだった。 隣部屋の松田は高校からの知り合いで、このアパートを紹介してくれた。 アパートのゴミ捨て場は駐輪場横にカラス避けのネットが張られた可燃、不燃ゴミと分けられている。もちろんペットボトル、ガラス、缶も分けられている。 僕は独り暮らしのせいか、元来面倒くさがりのせいか、ゴミを部屋に、ベランダに溜めがちだった。 ある日、天気も良いし部屋を掃除し、ゴミでも片付けようと、ゴミの入ったビニール袋をゴミ捨て場に捨て、部屋に戻りを繰り返していた。しばらくして何かおかしいと気付いた。ゴミが減っていない。ゴミ捨て場と部屋を往復しているのに減っていかない。何故だ?不思議に思いながらもその日は掃除を終了した。 僕は料理しないので、もっぱら弁当、カップラーメン、ペットボトルドリンクを買って食べる。ゴミが増える。しばらくして掃除をするの繰り返しだ。 そんなある日「警察だ。開けろ。」と警察手帳をかざした警官2人がガツガツ部屋に入り込みベランダまで開け放ち「この袋に入った 枯れ草は何だ!」と言われ「ゴミを溜めがちなので枯れ葉だと思います。」と言うと「しらばっくれるな大麻草だ。署に連行する。 」僕は驚き言葉も出ない。大麻草?僕のベランダに?何故?誰が?全くわからない! 僕が連行され暫くして、松田に僕の上の階の住人が「次も誰か頼むぞ」と松田の手に枯れ草を握ぎらせた。
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