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「さあ、職員室に行くわよ」
校舎内は真っ暗だ。足元が見えづらい。
「大丈夫よ、私を誰だと思ってんの?魔法熟女よ!」
そう言うと魔法熟女は魔法ステッキを振り上げた。すると…なんてことなの!ステッキの先端が光輝き辺りを照らした!すごい!すごいわ!魔法陣を描く以外にも魔法ステッキが使えるのね!
「バッテリーの残量が少ないから、光量を下げるわね」
もう物理ステッキと呼ばせて貰うわ。
あたしたちは、物理ステッキが仄かに照らしてくれる階段を登り、2階の職員室前に着いた。
「じゃーん♪」
魔法熟女は針金を出した。まさかこれで鍵を開けるの?魔法は?いったいいつになったら魔法ステッキを使うの?
それに、さすがに職員室の鍵を夜中に開けたらマズいんじゃない?
「職員室の鍵を開けたら警備システムが作動すると思うけど…」
魔法熟女は下唇に人差し指をあてて小首を傾げた。やっぱりこの作戦は場当たり的だ。
「どーしよー?」
「あたしに聞くなっ」
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