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魔法熟女はしばらく考え込むと、
「作戦変更。ゲジゲジを、じゃなくて主人を探すわよ!」
嘘でしょ。さっきも言ったけど、こんなに広い学校内でゲジゲジを探すなんて無理よ。
魔法熟女は人差し指を立てた右手を思いっきり上に伸ばした。
「必殺魔法、ご都合主義~」
最初から魔法を使えっての。
「あんたねえ、恋愛成就も魔法で済まそうとしてるけど、苦労せずになんでも手に入れようなんてダメよ。努力して努力して、それでもダメな時だけ魔法に頼りなさい」
確かに、努力して恋愛成就したほうが喜びも大きいのかも知れないなあ。
その時、カサカサ、カサカサと音がした。魔法ステッキで照らされた廊下には…
ぎゃっ。ゲジゲジがいっぱい居るっ。
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