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なら早く私から離れればいいのに
「今日は優花ちゃんのお友達がお見舞いに来てくれたんだって。」
看護師さんにそう言われ、誰だろうと思っていたら、扉が空く
「優花ちゃん!体調は大丈夫ー?」
嗚呼、やっぱり来たんだ。最悪
病院なのに、そんなデカデカと声を張る。
「体調大丈夫ー?」逆に、悪くなる
「今日は優花ちゃんにお見舞いに来たんだよ!」
「あー、ありがとう」
無理やり笑顔を作る
「あ、優花ちゃんにこれあげるね!」
「ん?」
そう言ってあいつが渡してきたのは
「朝顔!」
季節外れの朝顔だった
「これ、頑張って探したんだからねー。枯らさないでよっ」
「あぁ、わかった。ありがとう」
なんで朝顔?と思っていると
「朝顔の花言葉、『固い絆』らしいよ!!」
は?
「へ、へぇ。そうなんだ」
なにが固い絆だ。私はお前と話したくも無いんだぞ?
お前は勝手に、私と親友にでもなったつもりなのか?吐き気がする
「じゃあね!体調が優れるといいね」
お前にそう言われると、悪くなりそうだわ
「うん、またね」
でもさ
やっぱ、言えそうにないや
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