第8話 王子に復讐

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第8話 王子に復讐

 次の標的は王子だ。  だから王子の元へ向かった。  私という邪魔者がいなくなった王子は、幸せそうだった。  平民の女と仲良く過ごしていた。  とりあえず、その平穏をぶち壊すために、犯罪の濡れ衣を着せる事にした。  国で起こる重大な犯罪の現場に、王子の持ち物を落としたり、髪の毛を落としたりした。  様々な事件の取り調べに応じる王子は、日に日にやつれていった。  表では気丈にふるまっているが、裏では平民の女に慰めてもらう毎日だった。  事件が起きるたびに、その茶番は繰り返される。  そのうちに、人々からは、腹黒い王子だとささやかれるようになった。
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