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管理区域外をバックカントリーと言って近年愛好者も多い。管理区域外に出るつもりなら遭難に備えて登山届けを出す必要があり、また、きちんとした装備も重要だ。
鈴音と香は、ベテランであり、 背負ったリュックには、雪崩ビーコン、プローブ、スコップ、携帯電話に予備バッテリー、水筒や食料の用意も万端だった。
「今日の天気予報は晴れ!大丈夫よ。午後には、スキーの特訓をしてあげるからね。期待して待っててよ。」
鈴音の言葉にうなづく陸。
順番に2人乗りリフトに乗る。まずは香と歩、続いて、鈴音と陸。
「まさしく、ダブルデートだね。」
香が歩に寄り添おうとする。
「やめて、リフトが揺れる。動かないで。」
歩がいつものクールな雰囲気とは裏腹におびえている。
それを楽しそうに後ろから観察する鈴音と陸。
4人はこれから滑る山の斜面を眺めながら、女性2人はワクワクし、男性2人はドキドキしていた。
最初のリフトを降りて、男性2人は、初心者コースを滑り出す。スキー板の後端を開いてV字形にして速度を落とし、ゆっくり回転しながら滑り降りる。ボーゲンだった。
「陸、上手、上手、その調子。」
鈴音の声が響く。
「歩も、上手!がんばってね。」
二人の滑りを見て安心した女性二人はさらに次のリフトに乗り山頂付近へと向かう。
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