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私と彼と、みんな
※登場した人との、その後の割と内容が無い会話です。
ほぼ会話のみで進行します。
***************
■陽介×和奏
「陽介、今日は委員会?」
「そうなんだよ…一緒に帰れない」
「じゃ、先に帰ろっと」
「え」
「え?」
「待ってくれないの!?」
「だって暑いもん…帰る」
「そこは、待とうか?だろぉ」
「ううん、帰る。家に帰ったらウチに来たらいいじゃない」
「え!?」
「今日お母さん達、遅いらしいし」
「行く!差し入れ持って行く!」
「それはいらない」
「なんで!」
「長くなるから」
「そこは望んでないんだ!?」
「一緒に居すぎると、我慢できなくなるでしょ」
「和奏が!?」
「陽介が、に決まってる」
「解ってんじゃん!」
「だから、ダメって言ってるの。こういう日もないと、ね」
「いっそ、俺ん家じゃダメ?」
「いいけど、なんで?帰ってきたら連絡くれるの?」
「うん…母さんが居るから」
「うん?」
「その方がブレーキ掛けられる」
「あー、そうね、そうしよう」
「和奏、俺つらい」
「はいはい、陽介、大好きだよ」
「うぐ…俺も」
「じゃ、委員会、頑張ってね」
「…帰ったら覚えてろよ」
「そんな事言うと、行かないよ?」
「嘘です、ごめんなさい」
「どんだけなのよ」
「頑張って行ってくる。帰ってからのお楽しみの為に」
「お楽しみはないよ」
「え!?」
「…何考えてるの、もう」
「俺を癒してくれよ…」
「いっつも癒してるじゃないの。足りないの?」
「足りない」
「ほんとにもう…」
「お願い、和奏」
「何をお願いされてるの私」
「癒して?」
「どういう意味合いで言ってるのか知らないけど、昨日も癒してあげたでしょ!あんまりそんな事ばっかり言うと、今日行かないよ」
「えっ!?それは嫌だ、ごめんなさい」
「素直に謝りすぎでしょ、もう…」
「ごめん、和奏」
「必死過ぎ」
苦笑いを浮かべる和奏に、陽介はイタズラの様なキスをすると。
当然、その場で和奏にめちゃくちゃ怒られました。
それでも、こんな他愛のないじゃれ合いが、陽介にとっては幸せなのでした。
■次は、和奏×由羅です
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