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(今の私にはわからないことが多すぎるわ。多くの小説のヒロイン同様、私も無垢な処女ですもの)
何冊か読んではみたが、大事な場面になると突然の比喩に次ぐ比喩、そして喘ぎ声。ベッドがギシギシと軋み、なんらかの体液でどこもかしこもぐちゃぐちゃになるという描写が続くばかりだ。
──ああ、こんなの初めて
──くっ、締まる。食いちぎられそうだ。君の中はなんて熱くて狭いんだ
──いやあん、抜いて
──ほら、抜いた。また突っ込むけどな! オラよ! はっ、物欲しげにダラダラ蜜を零しやがって、清楚な顔してド淫乱かよ。自分から腰振ってやがるぜ、気づいてるか
──そんな、いきなり激しっ……だめぇっ、今イッてる、イッてるから、やめてぇっ
──君の中、気持ち良すぎて、腰が止まらないよ。すごい、痙攣しまくって潮まで噴いて……ね、僕もそろそろイッちゃう、受け止めてね
──だめよ、だめ、中はやめてっ、あっあっ、奥っ、奥気持ち良い、でもだめぇっ、お願い中は
──いまさら何言ってやがる。たっぷり出してやるから、溢すんじゃねぇぞ。ほら、孕め! 気絶してる暇はねーぜ! まだまだ一晩中、孕むまで犯してやる!
読み込んだ数多のシチュエーションが頭の中をグルグルしている。
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