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頻出語句について
はしたない。
これはだいたい、「そういう場面」ではほぼ確実に使われている。
官能小説最頻出ワード!
──体が疼いて仕方ないの。はしたないとわかっているのに、淫らな欲求が止められない……っ
──まだ胸しか弄ってないのに、ずいぶん濡れているみたいだな。このはしたないド淫乱生娘が。
──ああっ。はしたない声が出てしまいますっ
──まさかこれほどはしたない蜜を溢れさせて、本当に初めてだと言うのですか? 感度良すぎですよ。あ、ほらあなたの下の口がこんなに嬉しそうに私の肉棒にむしゃぶりついて。少しお仕置きが必要かな。……はっ。すごい……まさか尻を叩かれて感じるのですか? 今、信じられないくらい締まりましたよ。
「お嬢様、お嬢様」
遠くから呼ばれている。
(違う、これは結構近い)
コンスタンスは、ハッと息を飲んで我に返った。
秘密の書庫。ソファの隣には、組んでいた足をほどき、座面に片手をついて身を乗り出してきているアダム。
「ぼーっとなさっておいででしたが、どこまで行かれていたんですか?」
そうだった。「はしたない」という官能小説頻出ワードで妄想トリップしてしまっていた。
コンスタンスは、特に乱れてもいないスカートの上から太腿に手を置き、生真面目に答えた。
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