執事の提案

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「官能小説です。うなるほどの量の。旦那様、表の書棚に並べておくのはさすがに憚られたのでしょうか。債権者の皆さまに『秘密のエロ部屋』と言われていて、いささか気の毒な気持ちになりました」  うん、釈明のしようもない故人だからね、ちょっと気の毒だね。  死んだ後に見つけられたくないものは残しておいちゃだめだね。
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