12人が本棚に入れています
本棚に追加
4 櫻子と碧
櫻子さんの無理な要求に、僕はためらったが、彼女は構わず僕のベルトに手を掛けてきた。ここまで来たら度胸を決めて、彼女の好きなようにしてもらおうと覚悟した。ズボンを下ろすと、トランクスの下に閉じ込められた物が勢いを増した。彼女は臆面もなく、硬くなった物に優しく触れた。そして、トランクスを脱がせ、じっと目を見開いて観察していた。
「へぇー、こんななんだね。本で見たのとちょっと違うけど、そこに座って、皮を被ってるからむいてみて?」
何を言い出すのかと思ったが、彼女の言う通りに従った。
「なるほど、これが亀頭か。きのこみたい。筋の所から汁が出てるね。これはカウパー腺液で我慢汁とも言うね。ここが尿道、陰嚢の中に睾丸があるけど、縮み上がっているよ。陰毛はボチボチかな。」
「櫻子さん、知識が豊富ですね。そんな風に見られて、しぼんできました。」
僕は恥ずかしさに耐えながら、やっとの思いで言葉を発していた。
「ごめんね。すごく興味深かったから、つい夢中になってしまった。碧君はどうしてほしい?私の中に、この威勢の良い物を入れたいの?」
「……。」
「いやだヨ!こんな物を入れるなんて、あり得ない!碧君はまだ15歳だし、性交するのは早いよ!大体が性交は子孫を残す為のもので、遊び半分でやってはいけないんだよ。性欲は仕方がないけど、愛がなければ駄目なんだよ!」
僕は辛抱できなくなってきて、この場で襲ってやろうかとも考えていた。
「こんな恰好でお説教はないですよ!できれば櫻子さんのも見たいですけど、駄目ですか?」
「それも駄目!誰にも見せない!仕方ない、射精のお手伝いをしようか?」
彼女は僕の物を手に包み込み、恐々した手付きで動かし始めた。僕は気持ちの良さに我慢できず、直ぐに射精していた。精液は彼女の顔にまでほとばしっていたが、彼女はティッシュを渡してくれた。
「ごめんなさい!顔にまで掛かるとは思わなくて…。」
「大丈夫だよ!制服にも掛かったけどね。いっぱい出たね。びっくり!」
櫻子さんの顔にはいつもと違い、恥じらいがあり赤味が射していた。
「ここまでにしよ!碧君の反応を見られて、いい勉強になったよ。帰ろう!」と言って、櫻子さんはさっさと部屋を出て行った。
櫻子の独り言
びっくりした!まさか私の言う通りに、見せるとは思わなかった。男の子の性器を生で見るのは初めてだったけど、あんな物をいつもぶら下げていて大変だな。グロテスクな爬虫類みたいで、あれを私の性器に入れるなんて考えられないよ。聞いてみたら入れたそうにしてたけど、やり方とか知ってるのかな?
事の成り行きで握ってみて、まだ手に気持ち悪い感触が残ってる。5秒ぐらいで射精してたけど、あんなもので気持ち良かったのかな?
櫻子さんとキスをしたのも、僕の物を見せたのも生徒会室だった。セックスはさせてくれなかったけど、射精のお手伝いをしてくれた。
夏休みが終わると、櫻子さんは部活も生徒会も引退して勉強に集中している。あの日の櫻子さんとの事は何だったのか、夢の中の出来事のように思え、僕は秘め事として胸の奥底にしまい込んだ。
今、僕には同じ年の彼女ができたが、まだキスもしていない。
最初のコメントを投稿しよう!