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花純に関する隠し事
花純への魔手
高1の秋、学習塾で同じクラスの坂上花純に、俺は関心を寄せていた。背は低く身体はまだ子供だったが、ワンレンのロングヘアーに魅かれた。どこか男子を敬遠しているような雰囲気があり、それもまた新鮮だった。
教室で声を掛けても駄目だろうと思い、作戦を練った。悪友の工藤に相談すると、知恵を貸してくれた。まず、偶然を装って、帰り道が一緒だと声を掛ける。帰る方向が違っても、一緒の振りをする。学校の話や面白い話で気をひいて、彼女に自分を印象付ける。気持ちをとらえた所で、夜の公園に連れて行く。1度目はさり気ない話をし、2度目、いや3度目ぐらいでキスを迫る。いきなりでは失敗する可能性が高いので、スキンシップが大事だと教えてくれた。
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