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3 迫られる真莉愛
冬休みに、真莉愛を俺の家に呼んだ。当然セックスに持ち込む事が目的で、家族の留守をねらい、コンドームも準備しておいた。待ち合わせ場所で彼女と会い、家に向かった。この日の彼女は、ダッフルコートの下に分厚いセーターを着て、下はジーンズという出で立ちだった。ガードがきついなと思ったが、脱がせれば良いかと軽く考えていた。
家に着いて家族は留守だと告げると、彼女は急に落ち着かなくなった。取りあえず部屋に案内し、温かいココアを入れて持って行った。部屋に入ると、彼女はベッドに腰掛けて雑誌を見ていたが、少し緊張しているように見えた。
「どうしたの?ココアでも飲んで、リラックスして!」
俺はがらにもなく、優しい言葉を掛けていた。
「うちは妹しかいないから、男の子の部屋は何か落ち着かないよね。」
しばらくは話をして過ごしたが、軽いボディタッチも忘れていなかった。
「ちょっと暑いかな?暖房が効いてるから、セーター脱いだら?」
「そうだね、暑いかも。」と言って、彼女はセーターを脱いだ。下には白のTシャツを着ていて、胸の膨らみがブラジャー越しにはっきり見て取れた。今度は俺が落ち着かなくなり、彼女のそばに寄りキスをした。彼女がそれに応えて口を吸ってきたので、俺は舌で口の中をこねくり回した。口の中は二人の唾液が混じり合って、異様な感じを覚えた。彼女は俺の背中に手を廻して、時々唾を飲み込んでいた。
それから彼女の胸に手を置いて動かしながら、
「マリのおっぱいを触ると、気持ちが良い!マリは感じるの?」と訊いた。
「いやだ!恥ずかしいよ!そんな事を訊かないで。」と彼女はささやいた。
「マリの裸が見たい!だめ?」と俺は思い切って言ってみた。
「だめだよ!見せられないよ。明るいし、裸を見られるなんて恥ずかしいよ。」
彼女にやんわりと断られて、俺はショックを隠し切れなかった。それでは、「直に触っても良いか」と訊くと、彼女は小さくうなずいて、
「ブラジャーの上からなら良いよ。」と言った。気が変わらない内に彼女をベッドに仰向けにして、Tシャツの裾に手を入れた。ブラジャーを隔てた彼女の乳房を揉みながら、指先に乳首の突起をとらえた。彼女は横を向いたまま、声を殺して身体をよじっていた。ここでひるむ訳にはいかず、ブラジャーを上にずらし直接乳房をつかんだ。彼女の身体の温かさと、乳房の柔らかさが俺を刺激した。
彼女は直接触られる事を受け入れており、先へ進もうと手を彼女の股間に伸ばした。Gパンにはばまれてはいるが、そこは熱く湿っているように思えた。
「いや!翔君、やめて!」と彼女が突然俺を突き放して、起き上がった。
「どうして?いいだろ!やろうよ。準備もしてあるから。」とゴムをベッドの下から出して見せた。彼女は髪を手で整えながら、
「翔君とは、まだできない。1回すると我慢できなくなるでしょ!私達の今の関係を壊したくないの。部活もあるし、皆の前で平気に振舞えないから。」
「まだって、いつかやれるの?俺は今やりたいんだけど、駄目なの?」
俺は必死になって口説いたが、真莉愛は駄目の一点張りだった。
「何だよ、どうせ初めてじゃないんだろう!カナダでやりまくってたと、皆が噂してるぜ。やらせてくれても、いいだろう!」
俺は心の中に仕舞って置かなければならない事を、思わず口にしていた。
「えー、ひどいよ!そんな事を言うなんて!私はやるだけの女なの?」
真莉愛は泣き顔になって、彼の制止を振り切って部屋を出て帰った。
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