13人が本棚に入れています
本棚に追加
操作
日常の中から消されていく顔と名前
そこに並ぶはずだった顔と名前が見付からない
誰かの中の大事な一番が並ばないように
別の名前を列挙して強制的に記憶を上書きしようとする
そんなことしたって忘れはしない
顔も声も記憶の中に刻み込んで
消されても消されてもまた自分で頭の中に上書きしてやる
自分の中の一番を誰かに操作させはしない
そこに並んだ他の誰よりも
自分の中の一番の顔と名前が頭に浮かんで
誰よりも輝いている
そこに並ばなくても一番魅力的で
永遠に輝き続ける
何年経っても変わらずに
最初のコメントを投稿しよう!