これは僕らの愛のかたち

8/9
前へ
/9ページ
次へ
きみは僕から逃げられない。 僕はきみから逃げたりしない。 きみのたった一人は、きみをたった一人にしてくれない。 だから僕はきみの一番でいたいと思う。 きみの弱さに付け込んだ。 きみは弱いから、僕に縋るんだ。 「燿、」 「…うん」 「──お願いだから、いなくならないで」 その腕に取り込まれて、僕はそれを受け入れる。 僕は今日も、きみに綴じ込められたままだ。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

152人が本棚に入れています
本棚に追加