コンビニの片隅で

1/1
前へ
/1ページ
次へ
寒さで,身も心も凍えてしまう夜には, イートインのあるコンビニでひと休みする。 室内の暖房が,身体を暖めてくれ, 温かなミルクティと甘いケーキが, 心の疲れを吹き飛ばしてくれる。 ほんの束の間の幸せだけど, もう少し堪能したいとさえ思っても, 永遠に来ないのは分かりきってる。 ひとくち,ケーキを食べれば幸福を感じ, 口の中で溶けて,現 実(い ま)に戻される。 糖分は麻 薬(ど く)だ。 何時までも甘い夢に浸っていられる。 体内から糖 分(くすり)が無くなった時には, 焦燥感という現 実(い ま)が残ってしまう。 分かっているに,止められないもどかしさ。 それでも今夜だけ,コンビニの片隅で, 1人ミルクティと甘いケーキで, 束の間の幸せに浸る喜び・・・
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加