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ネガティヴ・アクセル★2-3
俺はアンジェリカが空いているときに、「レストレス・ドリーム」で一対一の試合をリクエストした。
「ごきげんよう、ご主人様。わたしも楽しみにしておりました」
秋葉原のマップはランダムに任せた。
選ばれたのは「エレメンタル」──昌平小学校や芳林公園のマップだった。
どこのマップでも対応できるよう、俺は言わば器用貧乏のようなアサルトライフルを選んだのだった。スナイパー・ライフルでもサブマシンガンでもなく。
出現ポイントの近くにある神田キリスト教会にまずは身を隠す。俺がここに出現したのだから、アンジェリカはたぶん昌平小学校に近いところにいるだろう。
俺は少しも動かずアンジェリカの動きを待った。
芳林公園の中央には、ロケット弾で撃ち抜かれた装甲車の残骸がある。
なんのためらいも見せず、アンジェリカが芳林公園に入ってくる。課金して買ったメイド服姿だ。俺が彼女の出現ポイントを推測できるよう、アンジェリカもだいたい予測がつくだろう。
そしてそうはうまくいかない、と裏を読むはずだ。
だがそれは深読みだ。
俺は教会からアニマル・ロジックのアサルトライフルを構えた。装甲車から彼女の頭や銃が覗くのを待つ。フリルのついたヘッドドレスが見え、マップの西へ動く。
息を止めて、アサルトライフルのスコープを覗き、照準を彼女の頭部に合わせる。
アンジェリカが装甲車に近い茂みに隠れようとするとき、俺は彼女を撃った。
同時に少し遠くの発砲音がAKGのヘッドフォンに響く。
またもキル・カメラ。
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