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ガチャでひくアサルトライフルがひらく夢★1-3
自分たちで出している「レストレス・ドリーム」の二次創作同人誌に描いた、架空の銃を高く評価してもらっているのだ。
このゲームには現実の世界の銃器や、完全に架空の銃器メーカーの銃も登場する。レガシーというのが現実に存在する銃器で、あとはそれぞれ個性を持った架空の銃器だった。
「速攻で『よろしくお願いいたします』って言っちゃったけど大丈夫だよね」
凛子はかのんに問う。凛子とかのんの『レストレス・パルス』には、ふたりのオリジナル・アイディアで「アニマル・ロジック社」という銃器メーカーとそこの銃が登場する。
凛子が絵、かのんは設定やストーリー展開、そして銃のコンセプト・デザインを担当している。
「で、どうしたそのあと?」
「携帯の番号とツイッターのアカ教えた。後日連絡してくれるって」
かのんはしばらく呆然としていた。
二人を臨時のアルバイトとして迎えるというのだ。
じゃあね、のん。通話が切れてもかのんには実感がわかなかった。
たぶんそれは凛子も同じだろう。
自分はとにかく、凛子もリモート・ワークだろうなぁ、とかのんは思う。
……とりあえず、書いていた小説の続きを書こう。
かのんはスマートフォンをまた収納ケースにしまい、テキストエディタを起動しているパソコンに戻り、今書いている小説、「ネガティヴ・アクセル」を書き始める。
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