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それからは、毎週末、会食をすることになる。
食事も外で食べるだけではない。
哉芽の家に、静真達が訪問して、静真の母が
食事を作る事もあった。
そして、そのまま泊まり、さながら週末婚だった。
もちろん遠出をしたり、子供だけでお互いの家に
泊まり合うことも徐々に増えた。
1年先に控えた再婚の準備は、両親達が
思っていた以上に上手く進んだと言える。
どちらも人見知りで、進んで友達を作りにいく
タイプではないと知っていた両親は、2人が
兄弟としてお互いを受け入れられるかを
とても心配していた。
時間がかかっても、いい関係を築いてくれたら
いい…。
そんな風に思っていただけに
あっという間に仲良くなった2人の姿は
両親たちを心底ホッとさせた。
哉芽はすっかり静真になつき、静真も哉芽を
本当の弟のように可愛がっていた。
そして春が来て、静真が小学校を無事卒業し
正式に2人の両親は籍を入れた。
静真の入学前に引っ越しが完了し
ついに2人は兄弟になった。
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