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「わたしのステキなとこって、どこかな」
がっこうのかえりに、あやねちゃんにきいてみたの。
そしたらあやねちゃんは、しゅくだいのことであたまがいっぱいだった。
「おはなしつくるのって、むずかしい。りのちゃん、もうかんがえた?」
「まだだよ。うーん、なにかないかな」
わたしはぐるっと見まわした。
にしのそらに、もこもこのくもが見えた。
そのくもから、いくつもひかりがのびている。
「あそこのくものひかってるところ、キラキラしてるね。あのひかりがエスカレーターになって、くもの上にいけるといいのにね」
あやねちゃんはうーんとかんがえて、とつぜん目をぱちんとひらいた。
「ほんとにやってみればいいんだ。そしたら、おもい出してすらすらかけるでしょ」
「そんなこと、ムリよう」
あやねちゃんは、にいっとわらう。
「どうしてムリってきめちゃうの? あのね、わたし、はくちょうになったことあるの」
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