◇伝えて、繋がる

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ベッドの傍らで満島さんの様子を伺って数時間、集中が途切れてうつらうつらし始めた。 何度か頭を振って、寝てしまわないようになんとか意識を保つ。 汗は引いたみたいだけれど、着替えさせた方がいいよね。 寝てるところを無理に起こすのもなんだし、満島さんが起きるの待つしかないんだけど。 それにしても、眠い… 一つあくびをして、ベッドの端に頭を預けた。 前髪を柔らかく撫でられている感覚がして、パッと目を開けると、横になったままこちらを見ている満島さんと目が合った。 「…」 「…」 優しく前髪を撫でる手はそのままだ。 「満島さん、あの…熱は?」 「うん、下がった」 「具合…どうですか?」 「だいぶ良くなったかな」 「…」 身体を起こして額に手を伸ばす。たしかに熱は下がっていた。 「4時頃目が覚めて、冷蔵庫見たらゼリーが入ってたからそれ食べて、薬飲んで寝て、で、今に至る感じ」
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