あたらしいせかいと、ふるくなるぼくと

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「時間が音楽になって、音楽がまた時間になる。」 仕事がひと段落したので、 ひさびさにゆったりした土曜日。 朝のニュースは、暖かい春の到来を歓迎し、大量のスギ花粉の飛来に警鐘をならしていた。 僕はくるりの「その線は水平線」を聴きながら、電車に揺られてる。 行き先は最近趣味で始めたゴルフの練習場。 先週は知り合いのバンドマンのレコーディングにもサポートで参加した。 ネガティブなことばかり綴っていたような気がするが、意外と行動はアクティブである。 今朝処方された抗ヒスタミン薬の独特の感覚と眠気を久しぶりに味わいながら、スローな土曜日。 明日はがっつり作曲や録音作業でもしようかななんて考えている。 もうすぐ28才になる。 あと少しだけ、前のめりに生きてかなきゃいけない気がしてる。 それができるとも思っている。 今聞いている曲も、誰かがどこかで時間をかけてレコーディングしたもの。 それが僕の今の時間に色を与えてくれている。 そうやって世界は回っている。 それはまるで回転するレコードのように
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