第三章 魔法とは?(書きかけです)

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第三章 魔法とは?(書きかけです)

 ※この項目はまだ書きかけです。  魔法は世界を知るための唯一の手段です。私たちが科学的に世界を知るように、魔法使いは魔術的に世界を探求しているのです。したがって、ミュルン・ヘイグ~の世界では、科学は存在しません。何故ならば、世界を成す根源は原子や化学反応の最小単位である分子などの物質ではなく、四大元素である精魂から成り立っているからです。鍛冶などの我々と似た技術も科学的ではなく、魔術的に存在しています。だからといって、魔術が一般に知られているわけではありません。彼ら一般人は自然体験的にそれらを知り、そして技術として魔術的に使っているに過ぎません。  魔力という言葉も、術者の力を表す概念ではありません。魔力は私たちの世界での科学力と似た意味合いです。ですが、狭義ではそういう意味合いもあります。  魔法使いは「魔道師」と「魔導師」に大別できます。魔道師は魔術の探求者ですが、魔導師は導き手です。魔道師を科学者(研究者)とするなら、魔導師は教授のようなものです。そして、これら二つの魔法道を極めた者を、特に「賢者(ウィザード)」と敬称されます。賢者(ウィザード)は万物の内外を熟知した者のことであり、万物の摂理や内包する倫理にまで高めた者たちであり、真理の探求者となります。 魔術の行使  魔術の行使は然るべき知識と道具、そして呪文と呼ばれる連なる言葉が必要になります。呪文は言霊を宿し、この言霊にマナと呼ばれる供物を捧げることで「現象」を生み出します。言霊はあらゆる言語に宿りますが、特に魔法言語ルワーンを用います。そして、発声言語と文字言語の二つを扱い、魔術の極意となる「心象」と「象徴」世界の扉を開くのです。発声は振動であり、力や変化を意味し、文字は具体性を表します。  ユダヤ教の泥人形ゴーレムに仮初めの生命を与える文字である昼のemethと、頭の一字を消して死を与えるmethがあります。文字そのものに力があり、言葉としての意味合いが発声言語と異なります。こうしたように、二種の言語を重複、あるいは反復させて同時に呪文として扱うのです。また、呪符などは文字言語に特化させた魔術といえます。  こうして術者は、言葉がもたらす心象を望みに変え(高め)、祈りを込め、そして高まる望みを一つの印と言語に託して象徴化させます。こうすることで具現化された現象が魔術と呼ばれるのです。
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