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「ここに人が倒れているのは外から見えなかったんだな」
「でも足が四本あるんだ、男が抱きかかえていたか横にいて何かで隠していたから見えなかったんだ」
「第一の殺人はこれで解決か?」
「まさか、画像のトリックがわからない」
「ああ、どんなの、見せてよ」
パソコンを見せている。
「オー、オー、また雁首揃えて悪巧みか?」
そこに来た、店長、お兄さんの方ね。外岡さんの注文したものを持ってきてくれたんだ。
「違いますよ、これです」
新聞を見せた。
「あー、これか?で何で集まってる?殺人じゃねえだろ?」
「殺人になっちゃったんです」
「まじか?」
俺たちが片付けた物をエレベーターに乗せている、今じゃ俺たちはここに来ると勝手にさせてもらっている。
テーブルの上には、みんなのカップと、コーヒーのはいったポットが置かれている。
ポットをゆすって中が入っているか聞いて、それもエレベーターに乗せた。
その間俺の話を聞いてもらった。
「あー鏡のトリックなうちにも結構あるぞ」
「まじ?」
「どこですか?」
喰いついてきたのはセンタと雄一。
にやりと笑った店長。
「探して見ろー、ポット送るから勝手にやってくれ」
「えー」
「教えてよー」
探せ、探せと言って階段を下りて行った。
「ここは面白い店だよね」
「知っているのは特に飽きさせないよな」
「エー、後藤さんも日向先輩も知ってるの?」
「教えて、教えてください」
「シャーねえな、一つだけな?」
指差したのは、本棚、その指を上にあげた。
「あそこの本、どうやってとる?」
そこは、はしごを使わないと無理そうな吹き抜けの上の方にある本だ。梯子?とどくか?そういわれればという二人。
「ウソ、あれ鏡?」
「鏡だよ、そうだな、あっちの端から奥の方を見てみな」
俺たちがいる席のもっと奥、その端から体を乗り出すようにして見る二人。
「わかるか?」
「うをーすげー、三角」
「そうか、これだけ本物で、後は鏡で映しているのか?凄い、錯覚を利用したんだー、すげー」
なんて感心している二人。
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