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「何をしている!不法侵入だぞ!」
中にいた人影はあわてて、搬入口の方へ向かった。
ガチャガチャ
「おさえろ!」
「あけさせるな!」
の大きな声、そして俺たちは中へ行き、吉田さんに聞いた明かりをつけた。
「そこまでだ、両手を高く上げなさい!」
吉田さんには外で警察を呼ぶように言ってある。
俺たちは白井巡査の先輩の島田さんに借りた防弾盾を持っている、もしも撃たれてもいいようにだ。
犯人の足元には脚立が転がっていた。
「何も持っていないようですね」
それでも気お付けてください。
じりじりと近づいていく、外ではパトカーの音が聞こえてきた。
「早くね?」
「うん、早すぎる」
ガシャンと何かが倒れる様な大きな音が外から聞こえた。
「白井!」
「先輩、こっちです!」
島田さんが駆けつけてくれた。
もう観念しただろう、警官二人が近寄り、男性を取り押さえた。
「これが拳銃?」
「拳銃だって?」
そこには俺たちが推測した通りの物が転がっていた。
「弾は?」
「入っていません、一発だけの様です」
パトカーが到着した。
降りてきたのはやっぱり野上さん達。
俺たちがいるのに気が付き、あちゃーっと言った。
「遅いよ」
「まったく、ちゃんと聞かせろよ!」
ハーイなんていう俺たちの声。
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