第九話

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第九話

それから二日ほどして、俺たちは白井巡査に呼ばれて交番に向かった。 いつもお世話になっていますと言って中に入ると、島田巡査と、上司の三上巡査部長さんがいた。こっちへ来て座れと言われ、俺たち三人はパイプいすに座ったんだ。 「まずは、犯人逮捕に協力してくれてありがとう」 いえ、いえなんて言った。 「犯人は自供したんですか?」 「ああ、したよ、野上さんがな、どうせ聞きに来るだろうから教えてやってくれって」 「ワー、メンドクセーんだ」 「ちょっと来てくれりゃいいのにな?」 「まあそう言わんと、まずは女性殺害の方からだな」 部長さんが話をしてくれた。  亡くなった人を犯人Aつかまった人をBとしよう。 Bは飲み友達であるAに話を持ちかけた。 あのコンビニをの店長を失脚させたい。 ただ脅すだけでよかったと言ったBにAは自分が作った拳銃を見せます。 人も殺せるかもしれないと言ったAは殺したい人がいると話していたそうだ。 そしてBはAに指示されるようにコンビニの中の様子を探っていた。 搬入経路は、遅れさえしなければ変えることはできる。 年密に打ち合わせをして、カメラの前に鏡を取り付けることが出来た。鍵もAには簡単に作れたから、ちょっと持ち出せればいい。 付ける時も外す時もパソコンさえ止めればいい。 人のいない時間、閉店間際を狙い、板を前もって準備していた棒の先につけたもので貼っておいた。 朝一番で商品を搬入、その後あちこちのコンビニにおろし、また戻ってくる。 コンビニの車が近くにあるのは誰も疑うことはないし、ほかの防犯カメラに写っていても疑われない。 考えたな。 掃除で出て行った店長、すぐにパソコンを止め、板を外し、カメラの前をふさぎ、パソコンを起動。その間に、二人で遺体を置いた。 でも案外店長が早く戻ってきたから、男はあわてて、その上に覆いかぶさった。 中に入ってきて腰を抜かす店長、その間にBは事務所の陰に隠れ、電話をしに行くのを見計らってその後を出て行ったA。 回収すらできずに、警察が来た。 今がチャンスとその板を押し上げまた陰に隠れた。
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