第三話

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しばらくして鑑識作業が終わったのか、彼が近づいてきた。 「おはようございます、湯原さん、父です」 「息子が世話になりました」 とあいさつをすると、俺と父さんの腕をとり、みんなに背中を向けるような格好になった。 どうしたんですかと聞こうとしたら、湯原さんはこういったんだ。 「まずいのが出てきた」 まずい? ここにあるべきものじゃないものが出てきたと言うんだ。 「どういう事ですか?」 小さな声で彼はこういった。 「拳銃だ」 俺たちは驚いた。 まだ犯人はいるかもしれないと言う。 「そうだ、昨日の老婆は?」 「老婆?」 俺は新聞を見せた。 「ああ、調べないとわからんが、もしかしたら同じチャカかもな、それにこの仏さん、五十代だ、何で老婆なんて」 「見た目です、ここの店長がそう見えたんだそうです」 とにかく危ないから帰れと言われた。 急に背筋が寒くなった。 緊急配備が敷かれるなという、でもあの店長さんは。 指紋も出てきていないから帰されるだろうと言うが… 「玉は何処から?」 植え込みの外からだと言う。植え込み?後ろを振り返ってみた。ん? とにかく、もう帰った方がいいし、学校はと言われ、オヤジと二人慌てた、吉田さんは、警察が話を聞きたいのと、上から誰かが来て指示をくれるまで店は開けられないと話した。 とにかく身の安全と、何かあったら連絡をくれとスマホを振った。
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