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オレ達の後ろに道はできる!
昨日の夜から降った雪が積もっている。
パパさんがテレビを見ながら、30cmは積もったんじゃないかーと呟いていた。
よし、オレ達 道つくり隊の出番だぜ!
オレはリードを咥えてパパさんに、早く行こうアピールした!
だって、オレ達が早く行かないと皆困っちゃうからなー。
ヒーローはツライぜー!
パパさんがオレ達に着せる隊員服を持ってきた。
えーー、早くお外行きたいけど、その服はイヤなんだぜー。オレのピチピチなんだもん。
「イチー、抵抗するなー。コレ着なかったら、散歩行けないぞー。」
えー、パパさんのいじわるー。
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玄関を開けると、一面の雪景色。
早朝のせいか、足あとひとつない真っ白の世界。
道つくり隊、出発ーー!!
一番手、イチ行っきますーー!!
白い雪の中を泳ぐように進むサモエドのイチ。
30cmの雪など気にせず、掻き分け、跳ね、雪を押しつぶし、突き進んで行く。
二番手、ニーナ進みまーす!
イチの後を追いかけるビーグルのニーナは女の子。
イチの大きな一歩の足あとをひと回り小さいニーナの足あとが重なる。
3番手、サンバ追いかけまーーす!!
サンバはコーギーの男の子。3匹の中で一番年下である。
短い足でイチ、ニーナの後を追う。
4番手、シロウ(パパさん)仕上げします。
3匹が作った道を踏み固めていきます。
後ろを振り返れば、オレ達の後ろに道ができている。
これで帰りもこの道を通れば、完全に完璧である!
オレ達の作った道は通学路だから、小さい人間(子ども)も大助かりさーー。
さぁーて、明日は何処に道を作ろうか。
(どの散歩コースにしようか)
完
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