第五話

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 がんちゃんが、いろんなことを聞いている、俺はシンとマネージャーさんを連れて、ばあちゃんちに向かった。  アクセサリーは貰い物ばかり、みな思い入れがある、それが出てきた、彼は涙ぐんでいた。 「これで落ち着けるといいな」 「でもそいつ、おれ、ぶん殴りたい」 「ありがとうございます、でもそいつも乗り越えなきゃいけないんですプロなんですから」 「そうだ、お客さんがあってのプロだっていう自覚を持たなきゃな、さあどうぞ、お入りください」 少しして、社長が、坂崎選手を連れてきた。又遅れてがんちゃんもやってきた。 食事は楽しいものとなった。 「ウソー、これ犯罪でしょ」 「あのなー、俺まだ二十代!」 「うっそー、それ、詐欺だー」  二人は俺の奥さんを見て、あっけにとられ、さんざん。まあ酒も入ってるし、機嫌が良けりゃなおさらだ。 「こんなかわいい奥さんが、何故……」 「アンナ―」 「千晶さん、俺、晃さんとの子がいても関係ありません、一緒になりませんか?」 「考えちゃおうかなー」 「ちあき―!イッテー」 「何、また頭痛いか?」 「薬持ってる?」 〈ポケット〉 「なにこれ、空っぽ」 「あ、俺のでよければありますよ」 ポケットから出した。 「イッテー」 「ごめんね、すみません、いただきます。奥つれてく、叔父さんサイン貰ってね」
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