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【音楽理論講座】 Opus.1 音楽って、何?
皆さまこんばんは。三が日も終わって、気付けば七草粥の頃になっちゃいましたね。最北の政令指定都市で今日も何とか生きてます、舘 追海風です。
前回の更新で、記事の追加ペースを『数日に一度〜』とか言いましたけど、少々延びすぎてしまった気がして何とも言えない日々を送っておりました……。いや、何も約束は破っていないし自分の都合と折り合いを付けながらやっていることなので仕方がない部分はあるんですが、「誰かが読んでくれるかもしれない」「誰かが待っているかもしれない」というのはいいプレッシャーになりますね。
このところ、書きたくてウズウズしてましたw。
さて、今回章タイトル↑を見て頂きますと、堂々と【音楽理論講座】なんて銘打っております。
「理論なんて言うからには、かなり堅ッ苦しい話なんだろうな」と、一瞬思ってしまっている人も居るかもしれません。ですが、僕から一つ言いたい事があります。
『音楽理論はルールじゃなくてレシピ』なんです。
音楽は文字通り「音を楽しむ文化」じゃないですか。お風呂場でふと、好きなアニメの主題歌を鼻歌で口ずさんでみたり、通勤途中や落ち込んだ時などに寄り添ってくれる自分だけのBGMを探してみたり。
好きなリズムに合わせて自分の身体を動かしたり手を叩いたり。或いは言葉の韻や並びに気持ちよさを覚えて適当な歌詞の替え歌やラップをしてみたり、果ては雨粒や梢の鳴る音、鳥の声を聞いてリラックスする事だって、立派に『音楽』なんです。
こんな自由度の高い世界に「制約」なんてあるわけ無いじゃないですか。ただ、先人たちがその感覚と直感だけで、『こういう物が気持ちいいよね』と選び取ってきた形式と、それに賛同した人達が作り上げた分類は確かに存在します。
音楽理論は別に、「音楽を作るときはこうしなければならない」という規定じゃありません。あくまで、「こういう事をすると、こういう味付けになるよ」という調味料の目録みたいな物なんです。
じゃがいも、人参、玉ねぎ。同じ材料を使っていても、調味料を変えればカレーにもシチューにも、肉じゃがにだってなる。
そりゃカレーの中にだって、スープカレーから英国式カレーまで細かい流派は色々あるし、カレーである以上は「このスパイス群を使う」という特徴的な理論はあります。
この構図は例えばクラシックでも、バロック時代やロマン派などの時代による流行だったり、クラシック単体での音楽理論があったりとあまり変わりません。
でも、例えばピアノ一本だけでクラシックからジャズ、ポップスなどが弾けてしまうように、同じ楽器=同じ「音」を材料にしても全然違う味付けの音楽は作れてしまう。
『本当の音楽理論』は先のクラシックでの例のように、格式を規定し音楽の範囲を決めてしまう物じゃなく、色々なジャンルの音楽があることを認めて、それらを構成する調味料について、とりあえず整理してみたよ、という程度でしかないんです。
だから、僕らには自由があります。
音楽理論に書いてあるそれらの「スパイス」というか「エッセンス」を、ざっくり知る自由。
それらを音楽に盛り込んでいく、或いは音楽の分析に使う自由。
別に気にしなくたって音楽は聴けるし作れる。
ただ、知っておくともう少し音楽の深みが分かるかもしれない、先人達が見つけてきた沢山の『ローカルルール』というスパイスの図鑑。
これからするのは、そんな図鑑を一緒に眺めて、こんなのも有るんだねと微笑みあうお話です。
どうか肩肘張らず、分かんない時にはふーんと読み飛ばしながら読み進めて下さい。
長くなりましたが、次から始まります!!
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