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「ーー」
ぼんやり目を開けると真昼の温かい気温が身を包んでいた。
どのくらい眠ったのか。
「んー」
体が熱い。もやもやする変な感じ。
変な夢を見たせいか。
夢というか、あれは現実だけど。
『全部見せて』
上から見下ろす大きな瞳を思い出す。
あの時私、何も身につけてなかったなあなんて頭の隅で思いながら目を閉じる。
夢の続きを見たいわけじゃないけど、まだ体がだるくて眠たい。
昨日のあれが激しかったせいなのかも。
きっとあれは激しい内に入る。
私、昨日を除いて24年の人生で涼くんとしかしたことないけど、行為が激しいか激しくないか位わかる。
1度酷い喧嘩をして、ひと月ほど涼くんにお預けした時と同じ程度の激しさだった。
正直すごくよかった。
「……サイテーだなあ」
思い出してじわじわと熱を帯びていく体に向かって小さく呟いた。
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