1.よくあるはなし

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起きた瞬間から、それは感じていて、肌に触れるシーツの感触から、何から何まで違った。 「ーー?」 ふわふわの枕も、ふわふわの肌掛けも、甘いバニラの匂いも。 そしてーー。 「ーーん?」 「ーー!」 「起きた?」 隣に眠る、やたら色の白い(それはもう発光してるのでは?と疑うレベルの)裸の男。 「何その顔」 寝起きの私の顔を見て、鼻で笑うその男。 何度瞬きしても、どこからどう見ても、隣人の結城という男である。 「……え?」 まじか。 やっちゃったのか、これは。 私、彼氏いるのに。
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