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鏡の前に立って、妙に肌艶の良い自分の顔を見つめる。
「わお」
お肌が異常にツルツルなんだけど、これはやっぱり昨夜のあれがよかったから?
ハリのある肌を指先で突きながら昨夜のことを思い出す。
『俺のせいにしていいよ』
なんか、その様な事を言われた気がする。
その時の隣人結城はまだ服を着ていて、たぶん私も服を着てた。
だけど体は既に熱かった。
頭から唇、指先まで全部。あと体の中心部。
あの時の湿った瞳が脳裏に浮かぶ。
「ーー」
あの後ーー
【ピンポーン】
「誰だろ」
突然鳴らされたインターホンの音に部屋着にパーカーを羽織って玄関に向かう。
最近、宅配便とか頼んだ覚えもないのにな。
そうっと覗き穴を見る。
「ーーえ」
「あけて」
「ーー」
隣人の結城である。
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