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文句を言うくらいなら食べなければいいのに、と思うほどモーガンも子どもではない。この危機的な状況にあって、できるかぎりの栄養と休息を取れるというのは、それだけで才能――あるいは経験? を想像させるものがあった(あるいは、単に食い意地が張っているのかもしれないが)。
いったい、彼女は何者なのだろう?
「『あつあつポリッジの術』……は、もう使えないかぁ。ほかになにかいい計画はあるかしら?」
リアナと名乗る女は、隣でどうにも不吉なセリフを呟いていた。かわいらしく小首をかしげて。
そして、大きな扉が音をたてて開いた。薄暗い通路に音と光が大洪水となって、女たちを押し流すかのようだった。
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