35人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
【 第1話: お年玉金額の法則 】
2020年12月31日、今年も1年が終わろうとしている。
そして、2021年1月1日……、元日……。
あの恒例行事が始まる……。
俺は、この時を首を長くして待っていた。
どれくらいかって?
あえて言うなら、草食恐竜の『ブラキオサウルス』くらいと言っておこう。
俺は、今までの戦績を全てスマホに残している。
俺が記憶しているのも含めると、このような戦績だ。
【お年玉戦績】
・小学1年 : 100円
・小学2年 : 200円
・小学3年 : 300円
・小学4年 : 500円
・小学5年 : 800円
・小学6年 : 1000円
・中学1年 : 2000円
・中学2年 : 3000円
・中学3年 : 4000円
・高校1年 : 5000円
・高校2年 : ????円
俺は今、高校2年だ。
つまり、今年のお年玉は、この戦績の法則からすると、3つ考えられる。
<パターンその①>
よく見てみろ。
小学6年から、1年ごとに『1000円』ずつ値上がっている。
そうつまり、計算式は、こうだ!
【計算式①】
・前年金額:5000円 + 1年積み上げ分:1000円 = 今年のお年玉:『6000円』。
パターン①は、『6000円』。
これだけあれば、俺の大好きな『どうまい棒(めいたい味)』が600個も買える。
でも、俺はもう高校生だ。
そんなお子ちゃまみたいなものには、お年玉は使わない。
「ふふふ……」
しかし、この『6000円』は、おそらく最低ラインだろう。
この戦績から導かれる法則のパターンその②は、これだ。
最初のコメントを投稿しよう!