どうやらここは

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ちょうど魔法を発した先から、あったはずの景色は綺麗に無くなっていた。 代わりに少しの火柱と地面には水溜まりが。 心なしか、その水溜まりには雷が走っているように見える。 ち、チートだ。間違いなくこの力は。 あまりの威力に自分でも引かずにはいられない。 でも魔法のおかげで森林から抜けられそうだし、今は避難を優先しよう。 私はよらけながら立ち上がると一瞬躊躇った後、水溜まりをそのまま歩いていくことにした。 よかった、発動者には雷が効かないみたい…… バシャバシャ ずっと遠くの方に建物のような物が見える気がする。 あれが町なのかな…… さすがにあそこまでは魔法が届かなかったみたいで、ホッと胸を撫で下ろした。 だけど今の騒ぎで誰かが駆け付けて来るかもしれない。 そしたら私はどうなるのかな? ……磔にでもされたらどうしよう。
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