31人が本棚に入れています
本棚に追加
*
果たして、返信の締め切りと言われていた日の翌日、エブリスタから電話がありました。
え、会議はないの? うん、なかったようだw
そこで初めて対象の作品名も聞けました。
そう、『Crazy for you』です。
ちょっと「なんだ~」って思ったんだよなあ、私的にこれの完成度は……(-_-;)いえ、なんでもないです。
その時点では直近のコンテストで優秀作品に入ったのでそこからの拾い上げかと思ったけど、別にそういうわけではないようです。
「え、自費出版、ですか?(馬鹿正直)」
『違います(半笑い)、麻生さんは一銭も払いません』
よかった、違うそうです(当たり前だ)。
エージェントとしてエブリスタが入っての、ちゃんとした出版になるんです。
『是非、電子書籍化を……』
「電子かあ(残念そう)」
やっぱりさー。
これでもモノカキのはしくれのハシクレですから(端過ぎる)、やはり紙書籍が本屋に並ぶ姿は想像しちゃいますよね。つい電子書籍と言われれば下に見がちで(´・ω・`)昔の流れから言えば、紙→電子だもん。
でも以前、商業漫画家さんが言ってたんだ。
単行本が売れなくて連載が打ち切りになってしまったけど、それが電子書籍化されたら意外と好調な売れ行きで、連載が再開されたと。
電子書籍は、幅広い年代で購入されるそうです。
それを聞いて、電子書籍も悪く無いと考えを改めてはいました。
自分も読んでるしね。
やはり便利よ、どこでも読めるし、置き場所に困らないし。
紙本だと古本屋での販売とか、図書館に置かれると作家には一銭も入らないわけで、それで言えば電子書籍と言うのは作家思いかもしれん。
なんたって「初版分は全部オレが買い取ってやる!」って勢いで買う必要もないじゃんね(無理矢理重版に持ち込む作戦w)。
プレゼントとかサインとかはできないけど、それはそれでまあ致し方ない。
──ふむ。
「あーはい、お願いします」←約1秒後の結論w
「え、いいんですか!?」←異常な驚きw
まあそうよね、タイトル聞いて電子と聞いた時の私の反応からしたらw
はい、すみません、よろしくお願いいたしますですヾ(*´∀`*)ノ
とりあえずその時点で契約成立だそうです、早速電子書籍化へ向けて動き出すとのことでした。
*
そこで初めて主人にも伝えました。
「電子書籍化してくれんだって」
「電子書籍化⁉」
「うんそう。で、多少なりともお金が発生することだろうから、あらかじめ伝えておくわ。でも配信日までは誰にも言うなよ?」
「デンシショセキカ⁉」
「うん、電子書籍化」
どうも、今現在も『配信』してるのに、なぜ今更『電子書籍化』になるのかが判らなかったようで、すっごい聞かれました(笑)
エブリスタが仲介してくれて、出版社から出してもらえるんだよって言ったら、ようやく理解できたようです。
「え、すごいじゃん! 目指せ、アガサ・クリスティー!」
いや、でかいだろう。そもそもミステリーは書けん。
「せめて、J.K.ローリングにしてくれ」
それもファンタジーだけどな。主婦からってところで挙げてみた♪
でも旦那にも子供たちにも、作家名も作品名も、配信日すら言ってないのwww旦那がすっごい教えろってうるさいけど、言わない。
だって、内容、そこそこすごいよね、殿方に読まれるのはちょっと恥ずかしいわ(///▽///)
*
しかし、これは言っていいのか?
あらかじめ聞いていた配信日近くになっても、音沙汰がないのだよ。
そもそも一度目の配信予定日は、書籍化の話が来てから結構早い時期だった。へえそんなに早いのかー、まあ改めて打ち直すわけじゃないし?って思ってたけど。
ところがどっこい、1回目の原稿を送り返してから、まったく連絡はない。
おんやぁ……? そんなもんなのか?
こんな時「どうなりました?」とか聞きゃあいいんでしょうが、オイラは見事に放置プレイで。
エブリスタさんも放置プレイで(;^ω^)
でも配信予定の1週間くらい前から気になっちゃうじゃんね。
中身はあれでいいのかとか。
表紙はこれでいいですかもないのかな?とか。
ええ? あとは完全に出版社任せなの~?とか。
配信予定の二日前に「ごめんなさい」メールが来ました(笑)配信、延びましたとΣ( ̄ロ ̄lll)
それに添付されて、やっと表紙デザインのラフも見れたよぉ!←そう、ここで初めて絵になった莉子と尊を見ました(;^_^A
もう、滝渕りょう先生の綺麗すぎる表紙を見て! 眼福過ぎる!
ああ、本当に本になるんだぁって実感しましたねえ!
そして二度目の原稿チェックも、お願いされました。
この頃は日常も少し落ち着きを取り戻し、さて新作でも書き始めるかと準備を始めていた時でした、おいおい。
でもおかげで、直したいと思っていたところを手を付けられました。
あ、でも一番直したかったところは諦めた。
章の冒頭についているエロシーン(笑)を、本当はまとめたかったんだよね。
まあそれはそのままで。
でも随所に新しい文章は加えました、もちろんストーリーが変わらない程度なので、自己満でしかないんですけど。
でも勝手に加えたんで怒られました、ごめんなさい(;'∀')
ラストシーンはもう少し変化させたかったなあ。
元々一迅社の「お仕事小説」向けに書いたのでそんな感じのラストだったのを、いちゃいちゃした感じにしたかったんだけど……どうかなあ。
まあそんなこんなで時間を食ってしまい。
お陰で、気分はいっぱしの小説家を味合わせてもらいましたぜ(笑)( ´艸`)
手を加えたり、読み返すのを何度も繰り返していたら全然終わらなくて! 締め切り当日の夕方になって、「すみません、まだ送れません! 日付変わるまでには送ります!」と謝罪。
でもエブリスタさんから、
「いいですよぉ、明日の午後で」
ううう、よく漫画家さんなんかで聞く「神様、仏様」の気持ちがよく判りました(´;ω;`)
旦那には「趣味なのに大変だね」と嫌味を言われ……ええ、趣味だけど、お金は発生しますから!
でも結局チェックがラストシーンに突入した時には、新たに設定された締め切りの1時間前(-_-;)
ギリギリまで悩むも、うまくまとまらん。
こんなに時間が進むのが早いと感じたのは、人生で初めてかも。
結局最後の一文は元のまま出しました、オーマイガー!
うん、うまくまとまるのはそれしかなかったから、一番いいラストなんだと思う(;_:)
難しいなあ、文章書くって。
*
しかし、それでも配信はまだだったΣ( ̄ロ ̄lll)いつになるんだーい(´・ω・`)
なもんで再度原稿のチェックが来まして……それでも出てくる誤字脱字、恐ろしい、まったくうまく隠れやがって、ゴージ君! ダツジ君!
『とにかく』が『とかく』になっていたのは「は? 誰が消した!?」ってエブの方見たら、そっちが既になかった(;^_^A(;^_^A
ええ? 何人もの人間がチェックしてても、ここまで見落とされるって……。
もしかしたらまだあるかも……本当にごめんなさい、その点で言えば完璧なる『100点満点』の書籍ではないかもしれませんorz
最初のコメントを投稿しよう!