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第37話 復興作業後の依頼
「ルグアさん。それに、ルクスさんとガイアさん、お手伝いありがとうございます」
努が、感謝の言葉を述べる。彰も同じように、
「セレスさんガロンさんも、助かりました」
まさかまさかの、親友まで来ていた。
「お仕事ドンと来いです。ね? アーサーさん、モードレさん」
ガロンが、細い力こぶをトンと叩く。セレスも真似して、
「ガロンの言う通りです。まだまだ働きますよ!!」
と、意気込みを語った。ワイワイ話が盛り上がって、これまでのルグアの行動も伝えた。
約1時間のやり取りが終わると、そこへ、
〖よお、ルグア殿。セレス殿やガロン殿のもお揃いで、ルクス殿とガイア殿も無事で何より〗
VWDLにいるはずのクリムが、真紅の剣と手紙を持ってやってきた。
〖これを、そなたに〗
クリムが、咥えている〈クリムゾンブレード〉を離し、ルグアの前に置く。
久しぶりに持つその剣は、強化がされているようで、初めて手にした時より重くなっていた。
手紙を開く。それは、
〈巣籠明理様、いつもご協力をいただきありがとうございます〉
審査会社からのメールだった。
〈明理様のおかげで、VWDLの審査が無事に完了いたしました〉
「よかったですね」
ガロンが喜ぶ。まだ続きがあって、
〈今現在、プレイしていただいてる『WWM』が、審査を通っていないことが判明しましたので、
お知らせします〉
ここで、言葉が切れていた。
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