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「ああ、本当だよ。あれは全部本当の気持ちだ。」
私も手を伸ばし、圭司の手を握った。
「疑ってごめんなさい。圭司には圭司の、事情があったのにね。」
「いや、俺が悪いんだ。由恵には、話すべきだった。妙子の言葉に、惑わされずに。」
「結局、妙子さんとはどんな関係なの?」
私は圭司の顔を覗き込んだ。
「妙子は、仕事仲間だよ。仕事用にあの写真を撮ったんだ。別れさせ屋は一歩間違えれば、ストーカーに追われる危険性があるからね。ちゃんと恋人がいるって示すためにも必要な写真だったんだ。」
「それを私は、本当に疑ってしまったのね。ごめんなさい。」
すると圭司は、私の手を口元に当てた。
「これで全部だ。全部話した。君にもう嘘はつかないよ。」
「ありがとう、圭司。」
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