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そして、あの時、僕と健太の前に現れた未来の僕は、ただの偶然では無く僕達に何かを求めて自立村に僕と健太を自立村に連れて来たんじゃないかと僕は思った。
「健太、もしかして未来の僕は、元の世界と自立村が崩壊する事を分かっていたんだよ。きっと……」
「なるほど、未来のタケルは自分が作った海中船を使って何度も過去と未来、元の世界と自立村を行き来してる時に今の現状を見てしまったんだ。
そして、僕達三人を引き合わせたって事なのか……島田君、未来のタケルは他に何かを言ってなかった?」
「これ以上の元の世界から自立村の移動は意味が無い、自立村に渡ったら、君と同年代の二人が居る。
その二人と力を合わせ自立村を再建してくれと……」
きっと、未来の僕も臆病な何処が治ってないから、僕達三人を引き寄せたんだ。
今、考えると不自然な事が有る。
海中船の設計図が未来の僕の部屋に無造作に置かれていた事や新自立村で食料が無い時、家畜や野菜などの苗を持って来たのは未来の僕だったて事なのか……
「島田君、未来の僕は、まだ何処に居るの?」
「もう一人のタケル君は言っていた。
同じ世界では二人は存在しないと、今はきっと元の世界に居るはずだ。
最後にタケル君は元の世界と自立村を再建するのは、新しい自立村を三人で作るしか方法は無いと言って彼は立ち去った。」
全て、未来の僕が考えたシナリオ……
そして、僕達は知らず知らずに動き始めたんだと……
健太が島田君に頭を下げた。
「島田君、悪かったよ。
移動トンネルを撃破したのは、そう言う理由だったんだね。」
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