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「こちらこそ、早く、タケル君や健太君に本当の真実を伝えなくてはいけなかったのに、止められていたんだよ。
もう一人のタケル君に……」
「未来の僕が止めた?」
「そうだ。後は三人の力で乗り切って欲しいと。」
「健太が作った海中船を自立村に預けるから自由に使ってくれないか?
良いよね。島田君。」
「もちろんさ!これで元の世界には警部補の海中船、自立村には健太君の海中船、そして新自立村には俺達の大型海中船で三つの世界を行き来出来る。
そしてもう一台、それは未来のタケル君が何処かで僕達と一緒に頑張っているはずだ。」
黙っていた健太が突然、話し出した。
「自立村が二つ有るのはやっぱりおかしな話だよ。
僕も自立村に残っている皆んなに掛け合って新自立村の移動を働きかける。
そして僕も、そのうち新自立村でタケルや島田君達と一緒に仕事がしたくなった。
ここに残ってる人達の仕事の技術と情熱は凄いよ。
簡単には、ここを離れて新自立村行きには賛成しないと思うが彼らだって前の仲間達に逢いたいはずさ。
少し時間が掛かるが、ここの自立村を封鎖しようと思う。
そして完全なる新自立村を僕達の力で復活させようよ。」
僕達、三人は手を出し熱く握り合った。
そして僕達は健太にもう一台の海中船を預け自立村を後にした。
その頃、新自立村では毎日二人の凶悪犯予備軍が入村されていた。
それは元の世界から警部補達が殺人や窃盗、麻薬などから手を出す前に事前に新自立に連れて来て、何回も犯罪を繰り返す凶悪犯まで自立村に海中船で運んでいたのだ。
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