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「だから!俺と付き合えって言ってるんだ!」
「そんな剣幕で告白されたの初めてです…。」
「!おまっ、後藤…告白されたことあるのか…?」
「ふふっ、冗談です。」
俺はもともと女が好きだし、これまでの恋愛経験も女としかない。それが何故、この冴えない後輩である後藤に告白をする羽目になっているのかは、数ヵ月前に遡る…。
取引先から大口の注文を受けた俺は倉庫に向かっていた。念のため在庫を確認してから返答を、と言おうとしたが
「頼むよ~先崎ちゃん、うちもこれにかかってるから、どうしても揃わないと困っちゃうんだよね~。」
先方の2代目社長、伊丹の軽口には時々イラッとさせられるが、取引額が大きい故に無下にも出来ない。
そんなこんなで少々イラつきながらたどり着いた倉庫に居たのが後藤だった。
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